ごあいさつ

(株)インフォクリエイツ e-ラーニングを開校する意義と目的

ICC校長 飯塚 慎司

 インターネットとWebの普及によって、誰もが簡単にインターネットに接続したPCや携帯でさまざまな人々とコミュニケーションが出来るようになりました。そして、このネットワーク社会は人々の生活環境と働く環境を劇的に変化させると思われます。

私たちは、このネットワーク社会でさまざまな人々がWebを利用するであろうと考え、全ての利用者が支障なく利用出来る「Webアクセシビリティ」の 推進活動を行っています。Webアクセシビリティに関する標準規格は、世界標準ガイドが2008年WCAG2.0として改定して勧告されました、その後、 日本産業規格も2010年にJIS X 8341-3:2010として改定公布されています。このJIS X 831-3:2010が定める検査要件は、目視/操作による検査が必要です。そのため目視/操作で検査する技術者の質と数の不足が世界的にも課題となって います。 (現在は JIS X 8341-3:2016に改定され、本コースも対応しております)

私たちは、検査検証プログラムを開発して検査技術者の支援を行ってきました。そして2010年改定で求められた目視/操作による検査を支援するシステ ムを開発して2011年12月に発表しました。このシステムを使用して目視/操作による検査技術者の育成は、NPO法人(JCI)に協力をいただき試行し ました。JCI会員約30名の方々が参加され、都道府県/政令指定都市の66トップページを検査した結果は十分に満足できる品質でした。その後、総務省、 経済産業省他省庁のWebサイトの目視/操作検査業務にご協力を頂き、短期間に大量なWebページ検査を実現する事が出来ました。

JCIは早くから、障害者・高齢者にITを活用したテレワーカー育成を行っており、私たちはWebアクセシビリティ推進に関わる技術分野でJCIと連 携をしてきました。この度のJCI会員による目視/操作検査業務を通じて、支援システムを活用すれば効果的な育成が行なえると判断しました。以上の実績を 基に、Web制作者、Web管理者の皆様に、本支援システムを利用したe-ラーニング研修をご提供する事にいたしました。